こんにちは。ハウジングプランナーのクワハラです。
最近TVや音響にこだわりたいとの相談が増えてきましたので、今回はホームシアターなどのスピーカー設置について、簡単にお話しさせていただきます。
簡単にとは、スピーカーの話は配線一つにしても奥が深いので、私の独り言として触れる程度にお話させていただきます。
スピーカーの話の前に鳴らす音源のお話をさせていただきたいと思います。
下のロゴをどこかでご覧になられた事はありますか。
TVやブルーレイプレイヤー、DVDやブルーレイディスクなどでも、このラベルがついてますよね。
これは簡単に言うと再生するTVやプレイヤーであれば『映像や音声をこの様な形式まで再生可能ですよ』、ディスクであれば『この音源で録音していますよ』というものです。
昔のTVやラジカセなどはスピーカは1個や2個でしたので、モノラルやステレオ音源でした。簡単に言うとイヤホンで音楽を聴いたときに左右が同じ音が鳴っているのがモノラル、右左の音を変えられるものがステレオです。
下のラジオの写真はスピーカー1個ですのでモノラルです。
左右違う音が流せるという事は、例えば離陸前の飛行機が右から左に走り抜けるなどの、左右のスピーカー音が違うので臨場感ある表現が出来ます。
スピーカーが増えれば音を細かく割り当てられるので臨場感があり、目をつぶると飛行機が目前で飛び立っていくのを感じられます。
スピーカーの音が集まる音場を造るのにスピーカーの数や配置を考慮すると、音が立体的になり、自分の周りを飛行機が飛び回っている様に感じられます。
この様にスピーカーの数や設置位置、映像の設定で映画の印象はガラッと変わります。
映画製作者の意図した音声と映像が再生できる基準がTHXであったり、Dolbyデジタル、Dolby Atmos であったりdtsなどの規格になりますので、規格によってはスピーカーの数が多い方がより楽しめたり、2chでも楽しめる規格があったりと、規格によって楽しめる幅が違うとご認識いただければと思います。
スピーカーの数の呼び方は3.1ch、5.1ch、7.1chなどと呼びます。
下の画像の赤丸箇所の構成はTV左右のフロントスピーカーとTV下にあるセンタースピーカー、重低音専用のウファーです。スピーカー3台にウファー1台ですと3.1chと呼びます。
ウファーが無ければ3chとなります。
正面の3.1chに後ろの下の写真の赤丸ヶ所2台を追加して5.1chです。
下の画像は先ほどの赤丸ヶ所5.1chを含め、スピーカーは全部で14個です。
ウファーを除いた棚置きのスピーカーが9個、天井が4個で構成していて呼び方は9.1.4chと言います。最後の.4の所が天井埋め込み個数になります。
こちらのスピーカー配置で Dolby Atmos 対応音源を再生すると、飛行機が頭上を飛び回ったり雨音や銃声など、平面的な音ではなく立体的で音が天井から降り注ぐリアリティー溢れる体験が出来ます。
※上記画像は Dolby Japan 様ご提供いただきました。
Dolby Atmos HPにもスピーカー配置の説明があるので
TV左右のフロントスピーカーはメインの音、
真ん中のセンタースピーカーは、正面の人の話す声、
その他のスピーカーはサラウンドと呼ばれ、通りすがる車や風の音、競技場の声援など、環境音を担当します。
サラウンドという名前の通り、音に包まれる空間づくりにこのサラウンドの数が大事になります。
最後に床や窓が振動するくらいの重低音を受け持つウファーは床置きでTVボード横に配置しています。
振動が出るのでカウンターや棚の上には設置できませんし、収納の中で扉を閉め、隠す配置もできないのが難点です。
こちらの住まいのサラウンド配置はTV正面上のフロントハイトスピーカーや後ろ4つと天井4つは、ヘリコプターや車のクラクション、子供の叫び声など頭上を含めた色々な角度で独立したサラウンドを受け持ちます。
ハイトスピーカーと天井スピーカーを覗いた5.1chチャンネルが一般的ですが、建て替えの際は、ハイトスピーカーと天井スピーカーを検討されてはいかがでしょうか。
造作家具や間接照明も入れると、住まい方が変わり楽しめると思いますので、
計画されている方はぜひご検討ください。
弊社では造り途中の住まいを常時ご案内できますので、
ご興味ある方はご連絡いただければと思います。
ではでは
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