品格法10年点検(外装編)
初めまして、本社のイシカワです。
今回は築後10年経った顧客様邸の品確法10年点検についてお話させていただこうと思います。
この点検は通常年2回行われている定期点検とは別で、2000年の4月以降ご契約をいただいたお客様邸が対象で、点検後に必要なメンテナンス工事をしていただく事によって、更に10年の保証がされるという【丸山瑕疵保証システム】の一環です。
点検作業は専用のチェックシートに基づいて外部から始めます。
まずは基礎の打診と目視による点検。
ひび割れ・蟻道の有無のチェックや、床下への通気口が妨げられていないか?
ひび割れ・蟻道の有無のチェックや、床下への通気口が妨げられていないか?
などが主な点検項目です。
写真①(ステンレス換気口仕様の基礎)
写真②(基礎パッキン仕様の基礎)
続いて外装材の点検。
昨今外壁の仕上げ材はサイディングが主流になっていますが、こちらの場合のチェックポイントは板と板の繋ぎ目や
窓廻りなどに充填されているシール剤です。10年も経つと大抵硬化していて、細かいひび割れ状になっていたり
隙間があいていたりします。
またサイディングの板は塗装の劣化具合や板自体の反りが有るか無いかを点検します。
写真③(シールの隙間)
写真④(シールのやせ)
他にも雨どい・外部配管や軒裏の天井等も目視にて点検していきます。
一般的には同じ築年数でも、南向きに立地した建物の方が劣化状況が顕著に表れているようです。
人も建物も紫外線には要注意という事ですかね(+o+)
外からの点検を済ませたら次は室内におじゃまして、外部で残っているベランダ周りの点検です。
まずは防水の仕上げ。10年前の丸山施工のお住まいの場合FRP防水が施されていますので、まずは防水表面のコート剤の劣化状況を確認します。
ここも歩行度合や日射・雨風の当たり具合などにより、傷み具合が異なります。
酷いとコート剤が剥がれて、防水層がむき出しになっている場合もありました。
写真⑤(FRP防水のトップコートの剥がれ)
写真⑥(シート防水のコンクリート抑えの状況)
その他、ベランダ手すりや後付のテラス屋根も点検。ビスの脱落や緩みの無い事を確認します。
屋根の点検は2階建ての場合は、カメラの望遠機能を使っての画像確認。屋根材のずれや割れ、塗装面の劣化の度合をチェックします。
3階建ての場合大屋根の点検は難しく、3階のベランダより覗ける部分や2階の下屋・玄関屋根等の点検から劣化状況を推測します。
写真⑦(3階ベランダより大屋根を確認)
写真⑧(遠方からのカメラ撮影で確認)
以上が建物外装の主な点検になります。
このあと室内の点検を行いますが、ここで長々記すのもなんなので、室内編はまたの機会にご紹介させていただきます。
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