遣り方
こんにちは! 本社・イシカワです。
今回のブログは【遣り方】について書こうかと思います。
過去に誰かがこの内容で書いているかなと思ってライオン丸ブログを
見返したところ、なんと誰一人触れていませんでした(^^;
というか、工事部の人間が触れておくべきでしたねm(__)m
という事で、遣り方とは?
簡単に説明すると、基礎工事を始める前に、建物を敷地内の何処に
配置するか、基礎の高さをいくつにするかを決める作業や仮設物の
事を指します。
と言ってもその場で決めるのではなく、既に建築確認申請で許可が
下りた図面では配置も基準となるGLからの高さも決まっているので、
その通りになるように作業を行います。
先ずは建物を囲うように、概ね一間(1.8m)毎に杭を打ち込んで
いきます。建物の外壁から50cmくらい離して且つ平行にです。
この時四隅はほぼ直角にしておかないと、後々誤差が出てきて
面倒な事になってしまいます。
次に打ち込んだ杭に水墨を記していき、貫という幅10センチ
厚み1センチの板の上端を水墨に合わせて打ち付けていきます。
水墨は高さの基準となるGLから、基礎の立上りの天端プラスα
で出す水平の墨の事で、レベル測量機を使用して出していきます。
プラスαとするのは、コンクリートを打つ際に組む型枠に、
後に使用する水糸が当たらないようにする為で、概ね10cm
~15cmくらい基礎天端より上げる事が多いようです。
遣り方は杭に水貫を打ち付けただけではグラグラしてしまうので、
四隅に斜めに貫を打って、筋交いとします。
これで基礎の高さは出た事になります。
この後水貫に基礎の立上り部の位置を記していきます。
基準となる点から間口方向と奥行方向だし、トランシットという
測量機を使って直角を出して建物の四隅の位置を記していきます。
次に先程記した四隅の点を結んで糸を張り、建物の外周がわかる様に
して、2本の対角線の数値を比べます。
計算上の数値と2本の実測値の差が1~2mmであれば、四隅以外の
基礎の位置を貫に記して、最後に墨の間隔が図面通りなのを確認して
終了となります。
以上になりますが、文章で現場での作業を説明するのが難しく、中々
お判りにならないと思いますが、要は上記のような作業をして正確に
設計図書通りの基礎が造られているという事をご理解いただければ(^^;
ではでは(^^)/~~~
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