HEAT20 G2グレードの
高気密高断熱住宅
2000年より全棟、
許容応力度計算を実施
夏涼しく、冬あたたかい家
✓熱がどれぐらい逃げるか
✓自然のエネルギー(太陽の光と熱)がどれだけ入るか
という2つの視点で図面上だけで考えるのではなく
地域の特性、環境に合わせて考えて、
提案ができる建築士に相談しましょう!
Ⅰ.HEAT20 G2グレードとは
HEAT20とは、住宅の断熱に関する新しい設計基準のこと。
より住みやすく快適な家を建てるために専門家が集まって発足した
「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」の略称がHEAT20です。
(Society of Hyper- Enhanced insulation and Advanced Technology houses for the next 20 years)
この委員会でグレードが制定されました。
G2とは
東京都内は「6地域」に該当し、G2は上記Ua値ηAC値からHEAT20で決められました。
G2は、冬期間の最低体感温度が「1地域と2地域で、概ね15℃を下回らない性能」で、「3地域~7地域で概ね13℃を下回らない性能」を持っています。
安心して快適に住まうためには、室温18℃以上を保つことが望ましい
G2の住まいは、省エネ性能と住まう環境の質を双方兼ね備えた家です。廊下や脱衣所、トイレなど住まいの中の温度差が少ないため、健康で快適かつ省エネに暮らすことができます。
室温18℃以上 | 健康が保ちやすい |
室温18℃未満 | 内臓疾患のリスクが上がる:実は7割くらいの家がここ |
断熱性能を示すUa値は0.46
Ua値とは、外部に逃げていく熱エネルギーを計算したもの。
Ua値が低ければ低いほど熱が逃げにくいため、Ua値が低いほど断熱性能が高いということです。
当社の推奨のUa値は0.46。気密測定の資格保持者も在籍しています。
高気密住宅も可能
資格を持った測定士が専用の機械を使い、機密測定を行い
しっかりと数字で基準をクリアしていることを確認いたします。
しかし、数字だけ良くすれば快適な家になるというわけではありません。
自然の光と風を考える『パッシブデザイン』が必要です。
Ⅱ.高耐震・制振ダンパー
今から建てるなら『耐震等級3』
当社は2000年より全棟、許容応力度計算を実施しています。
耐震等級3の理由は、熊本地震で耐震等級3の家だけがほぼ無事だったからです。
2016年に起きた熊本地震で「旧耐震基準の家に大きな被害、新耐震基準適用の中では2000年以降が被害小」ということは聞いたことがあると思います。
とりわけ木造住宅のうち耐震等級3のものは、ほとんどが無被害、または軽微・小さい被害で済みました。
耐震基準1~2では、命を守れるレベルであり、財産を守るレベルではありません。
従って、耐震基準3で家を建てることで、大きな地震のあともご家族とともに住み続けられる家になるのです。
『耐震等級3』を標準仕様にしている3つの理由
最高ランクの耐震性
日本最大級の熊本地震、震度7×2回でもそのまま“住み続けられる家”が「耐震等級3」の建物でした。
フラット35S金利優遇
借入額3000万円(融資率9割以下)
借入期間35年、元利均等返済、ボーナス返済なし、借入金利年1.50%
金利は変動します
地震保険が50%割引
一般の新築住宅の割引率10%に対し「耐震等級3」の割引率は50%になります。
毎年変わるためご相談ください
制振ダンパーでさらなる安心を
5KNの減衰力
(5キロニュートン)
制振とは、建物に伝わる地震の揺れを吸収しながら揺れ幅を小さくし建物本体へのダメージを減らすこと。
制振ダンパーevoltz(エヴォルツ)は、自動車用ショックアブソーバーの技術をベースに、木造住宅用制振装置として開発されました。住宅の倒壊だけでなく、損傷も防ぐという事を重視しています。また、気密性や断熱性も守る事ができ、安心、安全とともに快適な生活を長期間に渡って続けることができるようになります。
当社は耐震にプラスして、制振にも取り組み、地震のあとも住まい続けられる家づくりを追究しています。
制振ダンパーevoltzサイトはこちら >
Ⅲ.準耐火構造
準耐火構造とは
建築基準法で定められており、階数が低く、延べ床面積が小さい建物に該当する、
「耐火構造」に次ぐ耐火性能基準です。
火災に対して最長1時間(仕様によっては最長45分)、倒壊や延焼せずに耐えることが求められます。
当社は準耐火構造を推奨
【準防火地域】に2 階建てを建てる場合「防火構造」で問題ないのですが、様々なメリットを考え、当社では「準耐火構造」を推奨しております。
メリット
〇火が燃え広がりにくい石膏ボードを使用
(タイガーボード15mm(通常は12.5mm)
〇防音性・気密性・断熱性が上がる
〇火災保険が割安に
デメリット
〇敷地に対する居住空間が狭くなる
(通常12.5mmのところ15mmの石膏ボードを使用するため部屋が5mm程狭くなる)
〇建築コストが多くかかる
建築費用が上がることなどデメリットもありますが、メリット・デメリットを把握して、火災に強い心から安心できる暮らしを実現しましょう。
Ⅳ.断熱性能を上げるセルロースファイバー
新聞紙からできている断熱材
当社が採用しているのはスキマがない断熱材。
断熱材といえばマットを敷きつめるタイプが一般的でしたが、その方法だとマットの継ぎ目のスキマから熱が逃げてしまうという弱点がありました。
スーパージェットファイバーは断熱材を専用マシンで適正密度に吹き込む工法を採用。小さなスキマにも断熱材が入り、壁や天井、床をすっぽりとくるみます。
セルロースファイバーの原材料は、新聞店などで売れ残った未使用の新聞。これをリサイクルしてつくられます。限りある資源を有効利用し、環境への負荷を極力おさえます。持続な可能な社会に貢献する材料です。
※当社は日本製紙株式会社のスーパージェットファイバー を採用しています。
断熱7つのポイント+検査
1.優れた断熱性能
細かい繊維を詰め込むため、内包した空気が最大の断熱材となり高い断熱性能を実現しました。
2.人と地球にやさしい
未使用の新聞紙を使用しているため人と地球にやさしいエコロジーかつ高性能。
3.優れた調湿効果
紙ならではの優れた調湿効果で湿気をコントロールし、エコで省エネ、快適な住環境を実現。
4.優れた防露性能
隙間のない施工による気密性の高さと、優れた調湿効果によりカビや腐りの原因となる結露を防止。
5.優れた防虫効果
ホウ酸の防虫殺菌効果により害虫などの活動範囲は大幅に減少。人体への害も殆どなく安心。
6.優れた防音効果
優れた吸音性、高密度な施工で高い防音効果を発揮。静かな住環境と室内からの音漏れを防ぐ。
7.優れた防火性能
添加したホウ酸の高い難燃性能により延焼を防ぐ。また、燃えても有毒ガスの発生がなく安心。
素材を良くすれば、快適な家になるというわけではありません。
自然の光と風を考える『パッシブデザイン』が必要です。
Ⅴ.ダクトレス全熱交換換気システム
※G2以上の場合、必須のシステムとなります。
ダクトレス式換気システム
この換気は一種換気(第1種換気)という給気と排気のどちらも機械を利用して行うシステムです。
機械による換気ですので、雨や風などの室外環境に影響されず、安定した換気ができます。
ダクトレス式は、各部屋に設置された給排気設備を通じて室内外の空気を循環させます。
その名のとおりダクトを必要としないため、ダクト式と比べると導入の費用がかかりません。
はじめの費用がかからず設置しやすいため、建物の新築時にはもちろん、既存の建物への追加設置がしやすい特徴があります。
人によっては換気扇の音が気になる方もいらっしゃいます。
当社では天井を高く取ることができ、ダクト自体のメンテナンスが不要なダクトレス換気をお勧めしています。
熱交換換気とは
※G2以上の場合、推奨のシステムとなります。
屋外に排出する汚れた空気(排気)から熱を回収し、新鮮な外気を室内に取り入れる(給気)時に、その熱を再利用する換気方法のことです。
外気温を室温に近づけてから室内に給気するため、冷暖房費の削減、快適性向上が期待できる画期的な換気方法です。
画像はスティーベル株式会社より引用
※当社は日本スティーベル株式会社のダクトレス全熱交換換気システム VLR-70を採用しています。
偶数台設置を基本(※)とし、約40秒ごとに給気と排気の交互運転を続けながら換気と熱交換を行います。
高温多湿な日本の気候に適した全熱交換タイプ、熱交換素子は水洗いも可能なアルミニウム製です。
Ⅵ.パッシブデザイン
家づくりはUa値やηAC値だけでなく、自然の力を取り入れる設計を行うことも大切です。
重要なのは窓選び
1.高断熱・高気密で冬の太陽を生かす
家の中で最も熱の出入りが多いのが”窓”。
窓の断熱性を高めながら、冬の暖かい日差しをしっかり取り込みましょう。
- 室内に温度ムラをつくらない
- 熱貫流率(U値)が低い窓を選ぶ
- 南面に大きな窓を!
- 方角に合わせて窓選びをしよう!
2.日差しを遮り、夏を涼しく
熱中症の4割は室内で発生していると言われているように、室温のコントロールは大切です。
夏の暑さを防ぐためには熱の流入を防ぐだけでなく、日差しを家の外でカットすることが大切です。
- 外付けのシェードやブラインドをつける
- 外付けシェードやブラインドはカーテンよりと比べて1.5倍の差がある!
3.空気の特性を生かして風を通す
空気は温められると膨らみ、密度が小さくなって軽くなるため熱気が上部にたまります。この特性を生かして窓の配置をすることで、自然と空気に流れができ、風を通すことができます。
- 高窓を配置する
- 各居室には2か所以上の窓を設置
4.窓の配置で室内を光で満たす
間取りは家事動線や収納、デザインで決めがちですが、光をどれだけ取り込めるかも、住んだあとの快適さには大切です。日中の照明が不要なら光熱費もお得になります。
- 窓の位置は高いほど良い!
- 天窓は側窓に比べてさらに全体を明るくする
5.長い目で見て賢く判断
オプションは価格だけ見て要・不要を判断するのはもったいないです。水まわり設備は毎日使うもの。毎日の光熱費の差は数十円でも、年数が積み重なれば大きな差が生まれます。
- 省エネ設備を考えよう!
- 家の性能で健康改善効果も期待でき、医療費の削減効果も!
実は家づくりにおいて、窓を小さくすることで高気密にすることができます。しかし、窓が小さい=暗い家になってしまうのです。高気密でも自然な太陽の光と気持ちの良い風を取り入れて気持ちの良い住まいにしたい。だから、パッシブデザインを取り入れる。
私たちの家づくりは、自然と断絶して快適な家にするのではなく、自然とともに暮らす家づくりです。
Ⅶ.家づくりは熱の逃げ方と自然エネルギーをしっかり計算できる建築士に相談しましょう
高気密高断熱住宅の家づくりは、Ua値などの数字だけを求めても日光が入らない暗くて寒い家になってしまうこともあります。
そうならないためには、パッシブデザインで自然の採光や風の通りをデザインすること、換気を考えること、断熱性能を見ていくことなど様々な要素を総合的に考えることが必要です。
私たちはお客様に建築の専門家として総合的な判断をもとにご提案しています。
ご家族にとって最適な家づくりを一緒にしていきましょう。